毎朝農家のみなさんが道路で農作物を売っていた事が始まりの「円山朝市」。1893年(明治23年)頃から始まったその市場は、島義勇判官の計画通り、札幌を取り巻く食料供給の地として、地域の人達の大切な場所として、にぎわいをみせていた事でしょう。
もちろん今でも朝市は「新鮮なものや珍しいものを買える場所」として、様々な場所で開かれています。でも、新鮮なものはどこでも買えるのが現代の生活。それだけでは、デパートやスーパーに行くのも同じ。それから100年以上が経ち、「円山朝市」はなくなってしまいましたが、円山地区は食だけではなく、文化的な場所としても成長してきました。だから新しいカタチで、「円山朝市」を復活できないでしょうか?
地域を代表する場所で、地域のみなさんと作りあげていく、買い物をするだけではない場所。出店する皆さんが持ってきてくれるのは、新鮮な農産物やおいしい商品だけではありません。来てくれるお客さんが期待しているのは、安いだけの商品ではありません。
何かを学ぶこと。見つけること。そして、つながること。そんな場所がこれから必要とされていく「買い物をする場所」と考え、「神宮マーケット」を開催しています。